Thank you for the very nice photo.
You are lucky to have so many excellent musician friends.

Also let me thank (domo) Kakuno San for his purchase of the Esquire.
This is a very unique guitar because it is chambered and has both acoustic and electric pickups.
I think that I liked that one better than all the other teles that we made at that time.
Now that you and your singer Maeda San both have acoustic pickups you will be able to expand your musical horizons.
I hope that you enjoy them for a long time.
Best Regards

John Carruthers 
Mon, 5 Aug 2002 


 非常に素敵な写真をありがとう。
貴方には沢山の素晴らしい音楽家の友達がいて本当に運が良いですね。

角野さんにもまたEsquireを購入して頂いた事に感謝させてください。ドーモ。
(角野さんはSUB-1も所有している。)
これは大変にユニークなギターです。なぜならばアコースティックとエレクトリックピックアップ両方にチェンバーが働いているのですから。
今回製作した他のTeleギターの中でも特に私自身が気に入っているものですよ。
貴方と(バンドの)シンガーである前田さんが共に持っている今、お二人にとってこのアコースティックピックアップで音楽的な視野を広げる事が出来ますように。
末永く御愛用ください。よろしくどうぞ。

2002年8月5日(月)
ジョン・カラザース


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TUBE角野さんのオーダーしたESQの製作秘話


 TUBEのベーシスト角野さんは、以前からTEの1PUバージョンであるESQに興味がありました。

『1PUのESQって男っぽいルックスで格好良いし、いさぎよい感じがするんだよね。PGにPUが付いて無いなんてCoolでしょ?』
「それじゃPU何も付けないでピックギターにしようよ。」
『凄い男っぽいねえ(笑)。でもボツ!』

しかし、1PUではサウンドの選択枝が余りにも少ないので、きっとバリエーションの無いサウンドになってしまうのでは・・・。そこで2人はPGの下にピックアップが隠されていたFenderマローダーの事を思い出し、ジョン カラザースにその事を伝えて彼の考えを聞いてみる事にした。(でも確かマローダーって市販されなかった筈では?)


When I worked at Fender in the Research department I got to examine the original Murauder prototype.
The reason that it didn't go into production was that the pickups were too far away from the strings to work properly.
This caused a weak output and to much noise. Bad signal to noise ratio.
We could put a piezo pickup bridge as well as the magnetic pickup for more sound choices. This system works very well.
We did this for Seal on his custom teles. It can be used mono or stereo.

Wednesday, November 14, 2001 8:27 AM


 私がフェンダー社の開発研究部門で働いていた時にオリジナルのマローダー・プロトタイプを調べていた事があります。それが生産に入らなかった理由は、ピックアップが適切に働くには、余りにもはるか遠く弦から離れてしまっていたという事でした。アウトプット信号が弱く、沢山のノイズが入ってしまいます。ノイズの比率が多くサウンドも悪かったのです。
我々はいっそう多様なサウンドの為にマグネットPUとピエゾPUの組み合わせをお勧めします。このシステムは物凄く良いですよ。
Sealに造ったTeleに取り付ける為に特別に製作したものです。モノラルでもステレオでも使用できます。


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 そして約6ヶ月後、ジョン カラザースの勧めてくれたシステムを搭載したギターが届けられました。以下は角野さんの最近のコメントです。

 『凄く軽くてBODYの生鳴りも大きいので気に入っています。出来上がり時から既によく鳴っていたのですが、日を追うごとに更にどんどん鳴るようになってきました。きっと楽器としての成熟が早いのだと思います。弾いてて楽しい。大満足でいつもこればっかり弾いています。』

 このシステムはギターAMPのみでも十分な良いサウンドが得られるように設計されていますが、現在、角野さんはステレオケーブルを自作してピエゾPUアウトにはPreSonus社の製品BLUE TUBEを使用しています。

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 最近レコーディングでギタリストの春畑が使ったんだけれど、音がとても良かったんです。良いTEの音と言った感じでした。更に卓にラインで繋いだら、彼の持っているアコギのマイクとはまた違った音で良かったんです。低域はスティール弦なので逆に足らない感じでしたが、しかしなんでカラザースのピエゾマイクはあのような自然な音がするんだろうか?
明らかにエレキに付けただけのピエゾとは一線を画していると思います。細かい中身は分からないんですが、プリアンプが何か特別なのでしょうか?
Sun, 06 Apr 2003


Dear Kakuno san thank you for the nice report.
We love it when players use and enjoy our instruments.

John Carruthers
Tue, 27 May 2003


 親愛なる角野さん。ナイスな報告をありがとうございます。
プレイヤー方が楽器をエンジョイして頂けるという事が私達は励みなのですよ。

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The preamp and the natural resonance of the guitar contribute to the acoustic sound.
The resonance of even solid guitars is very important to the overall sound of the instrument.
We believe that an electric guitar must sound good acoustically to sound good electrically.
Fri, 13 Jun 2003


 アコースティックなサウンドには、プリアンプとギター本体のナチュラルレゾネンスの組み合わせが大きく関与しているんです。
ソリッドギターであっても、ボディの響き自体が全体的なサウンドに非常に重要に関わってきます。
私達の信念は、エレキであっても生鳴りが良いサウンドになれば、エレクトリッ ク化されても良いサウンドになっているという事です。


(角野さんの質問に対して、“あくまでもギター本体の持っている生音をきちっとしないと良いサウンドが出せないんだ”と頑に力説するカラザース。勿論プリアンプが特別製なのは言うまでも無いが、角野さんが良く言う“とにかくめちゃくちゃ鳴るし、使える音だ”というのもうなずける興味深い話である。)

kakunosan.jpg


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