Mike Lullへ、彼のPBモデル(P4)について質問をしてみました。
貴方のP4モデルの製作上でのコンセプトは何ですか?
また他の会社と違う、独自のアイデアを採用していたら教えて下さい。
年代物(VINTAGE)のPBはどこに改良点がありますか?
また、逆にそれらはどこが素晴らしいと考えますか?
PBはデザインとして半世紀も変わらずに、既に完成しているものと思われます。
マイクはPBがフェバリットベースだという事ですが、これからの新しいPBの可能性というものは存在するのでしょうか?
御自身の楽器は自分流にアレンジしている事などありますか?
年代物のベースは、どこに欠点がありますか?また、逆にそれらはどこが素晴ら
しいですか?
まず最初に、我々マイク・ルル・カスタムギターズはヴィンテージフェンダーPBが好きなんです。私達が長年親しみ、歴史を育んできたTONEだからです。
その一方で常に良質なサウンドを念頭に、日々の改善も試みてきました。ですから、我々のP4モデルの基本概念はヴィンテージPBの素晴らしい部分をすべて受け継ぎ、更に進化したPBというわけなのです。
ネックの中に特殊な構造のグラファイトロッドを緊張した状態でインストールする事で、長い年月に耐えうる十分な強度を保持、多くのヴィンテージの欠点であったネックトラブルとデットポイントを排除させました。そしてフレットの総てがフィンガーボードに正確かつタイトに固定されているように最大限の注意をもって製作されます。
(この辺りが当時の量産品であったヴィンテージをレコーディングに使う時にプロフェッショナルプレイヤーが必ず一度はリペアーマンへリクエストする箇所です)
LULLのネック形状はMikeが所有する1959年製のPBを元にして作られました。
ピックアップは素晴らしいサウンドを持ったMike所有の1964PBを手本に手作業にて巻かれています。
(この辺りもヴィンテージ愛好家ながら、全てのベースが“当たり”では無いという、フラットな見方が出来るリペアーマンらしい)
またキャビティ部分を完全にシールディングする事によって、従来のアンプはもとより近年のコンピューターを導入したレコーディングにおいても、ノイズに悩まされる事がなくなりました。
Body形状およびコンターカットはフェンダーと同じですが、ハイポジションでのプレイヤビリティの為にヒールカットを施し、ネックセットプレートは排除しました。
マイク・ルル・ベースは、Mikeが個人的に責任を持って、一本づつ製作しています。
改善をくり返し半世紀もの間生き長らえてきたPBは、わたくしMike Lullの個人的なフェバリットベースであるとともに最大限の尊敬の念を抱きながら、未来のお客様一人一人のリクエストに対して一本一本が生みだされる時に100%満足して頂けるように耳を傾け丁寧に製作する、この事こそが新たなPBの可能性ではないでしょうか?
ですからMIKE LULL P4 Model は皆さんにとっても理想型のプレシジョンベースになるはずですよ!
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