ジョン・カラザースによるバジーキャスターのスペック説明


 メイプルネックのメイプル指板です。これは綺麗で音が良い部分を厳選しソリッドで削り出し、その1本のネック材の状態からフィンガーボード部分だけを切り離します。後々のトラブルにも、又どのような条件下でも楽器が生き残れるようにトラスロッドを完璧に調整しインサートした後に周りと木目をマッチさせ、フィンガーボードを再び接着するという非常に手の込んだ造りになっています。
また彼は美しい響きを求めて極端なストレッチコードや反転コード(トップノートを入れ替えたりして動き回るバジーが得意なアレ)を多用するので若干ショートなスケールを指定してきました。もちろん、バジー・フェイトン・チューニングシステム採用です。さらにネックグリップは彼の手に合わせて特別にハンドシェイピングされています。

 ボディはバスウッドで出来ており、フロントはDimarzioDP403リアにDimarzioのDP191ピックアップをマウントしています。そして4コンダクターを使ってミニスイッチでシリーズ、パラレルの取り替えが出来るように配線してあります。シリーズ時にアクティブRCネットワークも作動します。
Buzzは右腕をボディーに置いたままピッキングするので、TEスタイルですが、より上方向に傾いたエルボーコンターをボディTOPに施し、さらに体のフィット感の為にバックはボディサイドまでもが削れ上がった通常より深いコンターカットが採用されています。そしてハイポジションへのアクセスも楽に出来るようにカッタウェイも大きくしてあります。

 彼はいつも6100あるいは6105のフレットにフロイドローズブリッジを使います。ピックガードは彼がデザインしたものを採用してあります。トランスグリーンが彼のお気に入りのメインギターですが、私はバックアップ用に違うスペックのトランスレッドも製作しました。グリーンの方が彼のメインギターです。


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