ウリ・ジョン・ロートがカラザースに自分自身のSKYギターの製作を依頼、さらに出来栄に大満足したウリが、カラザースとSKYギターの6弦と7弦をたった50本だけ全世界限定製作する事が決まりました。インギーやシェンカー兄弟など、世界中のフォロワーが殺到している模様です。
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2004年の今秋の東京はずっと雨続きだった。夏の超猛暑はどこへやらの寒くて冷たい雨だった。カラザースの納期は相変わらずだったが、なんだか急かす気も起こらないそんな天気だった。(実際5月にもうすぐと言っていたギターは現在11月末にもまだ出来ていない)
そんな10月の初めにジョンからとんでもないニュースが飛び込んできた。実は遅れている理由があったのだ。
勝利、そして親愛なる日本の皆さんへ
私は最近新しい会社に関係しています。この会社のマスタールシアーという立場であり、同時にパートナーとしてです。事の始まりはウリ・ジョン・ロートから自分用にと、あの有名なSKYの最終版の製作依頼がありました。プロトタイプを幾つか作り、最終的なギターを完成させた後に、このギターに満足したウリ・ジョン・ロートからもう少し製作してはどうかと持ちかけられました。
全てが終わった後、私達にとってあまりに楽しい時間で、有意義なプロダクトだったので、彼にこのギターの限定生産(リミテッドエディション)という形で市場へ出したいと言われました。私は世界中のウリ・ジョン・ロートのファンの為にこのギターを製作出来るなら、なんて素晴らしいんだろう!と考え、喜んでこれに同意しました。
ジョン・カラザース
これは凄いニュースだ!今までイングウェイ・マルムスティーンやマイケル・シェンカーがウリにこのSKYギターを譲ってくれるようにお願いしてきたのに、決してOKしなかったという話だし、唯一、エンゲルゲが譲ってもらったというSKYも結局取り戻して壊してしまったというウリだから、今回のは出来栄によっぽど満足したのかな。
また、このデザインは意図登録されていて、ずいぶん昔に日本の会社がコピーモデルを初めて作った時に、訴訟になりかけたり、イングウェイ・マルムスティーン本人がわざわざ購入してまで証拠を取った後に通告が来たりと、決してコピーが許されず、また市場には絶対出回らないギターとして彼のファンのみならず、またそのプレイスタイルから孤高のギタリストとしてイングウェイ・マルムスティーンやシェンカー兄弟、スコーピオンズ関係やスティーヴ・ヴァイやジョー・サトリアーニ等のG3ツアーのギタリスト等、ミュージシャンにもフォロワーが多い。かのフリーダムギターの深野社長いわく、「ブライアン・メイのギターに次いで製作依頼が多いモデルでして、そんな理由でいつも丁寧にお断りさせていただいてるんです。」だそうだ。
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>一体いつ頃からこんな凄い事をやっていたのですか?
私達はおよそ4ヶ月前からこのプロジェクトを始めました。
(9月までウリ・ジョン・ロートはG3ツアーで、ジョー・サトリアーニ達とヨーロッパをツアーしていたそうである)
>ウリ・ジョン・ロートのSKYギターは、元々別の人物が製作していましたよね。
ウリ・ジョン・ロートはアンドレアス デミトリュー(Andreas Demitreau)という男と一緒にオリジナルギターを設計しました。彼等はデザインや仕様がほんの少し違う、合計5台のプロトタイプを製作しました。
>ウリ本人が現状に飽き足らずに最終モデルを欲していたという事ですね。
最終的にそれらを土台に、さらにベストなプレイヤビリティをも達成する為“ファイナルモデル”にとりかかりました。
私とウリが製作したものはSKYギターの“最終章”であるでしょう。私達はこのSKYを製作している過程がとてもエキサイティングでした。もちろんウリ本人もです。
という訳で、ウリ・ジョン・ロートと全く同じ物を製作し、一般のファンにも楽しんでもらえるようにリミテッドリリース(限定製作)する事にしました。全世界50本だけのリミテッドです。
>カラザース製ですか?いつ頃発表ですか?
2005年の6ヶ月以内に最初のSKYギターを仕上げられると思います。
カラザースの工房で製作されます。
>本人と全く同じ仕様で製作されますか?それともウリ・ジョン・ロートモデル
という事ですか?
“これはレプリカ等のミュージシャンモデルでは無く、全くもって実際のウリ・ジョン・ロートのSKYギターです。”
>それではその“最終章”のSKYギターの仕様を細かく教えて下さい。
カスタムメイドのメガウイングピックアップはジョン・オーラム(John Oram)特製のユニークなものです。彼はトライデントミキシングボードという技術で良く知られた技術者です。
このピックアップは極限のハイゲインを生み出し、超高域から超低域までを感知
する素晴らしい能力を持つものです。
>なぜこんなに高額なのでしょうか?失礼な質問でごめんなさい。でも実直な意見ですので・・・。
製作は非常に難しく、複雑な手の込んだ構造、特注PU、アートワークなカスタムフィニッシュ等、どれを取っても、このギターは製作するにあたり大変にコストが掛かります。さらにウリのセールスパーセンテージも同様です。
> では質問を変えて。その他特筆すべき仕様とはどのようなものですか?
あのような素晴らしいプレイと同様にギターに対して飽くなき追求をするウリ・ジョン・ロートですから相当シビアな要求だったのでは?
ネックスケールは標準的な25.5インチに35フレット、スキャロップドフィンガーボード仕様というものです。
6弦にはアルダー、7弦にはマホガニー、ボディ重量は厳選したミディアムウェイトの材料を用い、アルダーはマホガニーと比較すると、少し軽めなものをセレクトしてあります。
最後にジョン・カラザースから。
一本一本ウリ監修の元に私が製作し、ウリが個人テストをし、ウリが抱きかかえた写真を撮り、証明書を書き、最後に一本一本名前を付けて認証をして世に送りだすという徹底した姿勢で、ウリ・ジョン・ロートから手放されるこのSKYギターは、きっと大変貴重で“夢のコレクターズピース”になるのではと思っています。
もしお望みならば、日本の雑誌向けにインタヴューを供給し、写真と新聞で告知の元、ウリ・ジョン・ロート本人が貴方の店に出向き、ユーザーの目前でこのギターの能力を発揮すべくプライベート(個人的に)クリニックをしましょう。
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